先日大好きな祖父が亡くなりました。
人の生死に直面するたび、色々と考えますね。
歴史がある
実は私の最初の目標であった祖父。
私の幼少期の夢は「大工」。
これは完全に大工をしていた祖父の影響である。
高校も工業高校に行こうとしていたし、祖父の影響を非常に受けていた。
大工という仕事柄か、絵もとても上手で、私が小さいときに絵が好きだったのも祖父の影響である。
70代から書道をはじめ、数年で師範代まで至る祖父。
そこに至るために一日数百枚の作品を書く祖父。
実家に帰るたびに、自身の作品について事細かに語っていた姿を覚えている。
私は研究者の端くれだが、一つのことにこだわりを持ち、とことん追究するのは実は祖父の影響を受けていたのではないかと改めて思う。
私に影響を与えた祖父。
そんな私は今必死に生きている。そんな私の中に祖父もまた生きている。
不老不死とは、人の中に生きることでなるものだと思っている。
祖父の魂も私が生きている間には確実にここにある。
そんな、人に活力を与える人に私もなりたいと思う。
家族だから感情が出る
私の家から数百キロ離れた実家へ一人向かう。
火葬前の祖父に会うためだ。
通夜に参加し、祖父に直接お別れを伝えてきた。
今までの歴史が頭をよぎり、涙が出る。
今にも起きそうな穏やかな顔である。
日頃、研究だとか管理だとか、感情は二の次で客観的事実のみを冷静に扱う私だが、涙が出る。
そこには理屈も理由もいらず、ただ、家族だから。
そんな、口上もいらない感情で向き合えるのが家族であり、かけがえのない存在なのだと思う。
自身の親や、姉弟と過ごす時間も、余計なことを考えず過ごせる。
立場とか役割とか、利益とかそんなものを忘れさせる時間であった。
帰宅後にそんなことを語りたい私に、子どもの体調の話ばかりをする妻にイライラするのも、それもまた家族なのである。
とまあ、こんな誰が喜ぶかもわからない雑記ブログを書いてみました。
皆さんも、身近な人、お世話になった人。
そんな人たちを当たり前と思わず、言葉なり、物なり、表現の仕方は色々ありますが、愛情を伝えると良いと思います。
ではでは。